実は肌への負担大!? 日焼け止めの正しい選び方

 

 

日焼け止めは紫外線から肌を守るためのアイテムですよね。

ドラッグストアにはいろんな種類の日焼け止めが売られていますが、どのような基準で選んでいますか?

SPA30よりSPA50の方が効果ありそうだから?

...実は使っている日焼け止めが肌に必要以上のダメージを与えているかもしれません。

いつまでも肌をキレイに保つために、あなたの生活や予定に合った日焼け止めを選ぶことが大切です。

というわけで今回は日焼け止めに関連するワードについて見ていきます。

 

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UVAとUVBの肌への影響はわかりますか?

日焼け止めは紫外線から肌を守るための必須アイテム。まずは紫外線の理解を深めましょう。

UVA (紫外線A波)

真皮と呼ばれる肌の深いところまで届くため、すぐ目に見える形では表れません。

ですが雲や窓ガラスがあっても屋外の約70%通り抜けるため、室内にいても肌に届くところがUVAの恐ろしい点。知らず知らずのうちに長時間浴び続けてしまい、気づいたときには顔のシワやたるみを引き起こしているなんてことも。

日焼けで肌が黒くなった!となるのはUVAの影響です。

UVB (紫外線B波)

UVBは肌の表面に届くため、すぐ目に見える形で炎症として表れた結果、海水浴やビーチへ行った当日帰宅すると、肌が真っ赤になっていてヒリヒリするんです。

また皮膚だけではなく、少しずつ目にも影響を与えて白内障をはじめとする眼の病気の原因になります。

眩しいからという理由だけではなく、目も守るためにもサングラスをかけましょう。そして頭と髪の毛のために帽子を被りましょう。

 

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SPFとPAは大きい方が効果あるってホント?

どの日焼け止めにも書いてあるSPFとPAという文字の意味はなんでしょう。

日焼け止めとして効果があるのは、単純に数字が大きいSPF50と数が多いPA+++なんだろうなと思いがちですが、実はシチュエーションによって選ばないと肌へ負担をかけすぎてしまうかもしれません。

SPF (Sun Protect Factor)

Sun(太陽) Protect(保護) Factor(要素)の頭文字でUVBへのアプローチです。

誤解している人が多いのですが、数字は肌へと届く紫外線をバリアする力の大きさではなく、何も塗らない状態から考えたときの日焼けを遅らせる目安時間を表しています。

何も塗らない状態ではすぐに日焼けするという前提で、SPF1=約20分と考えます。

たとえばSPF30の日焼け止めを塗る場合、SPF30×20分=600分(10時間)、つまり計算上は肌への影響は10時間後。


もちろん汗や皮脂・摩擦によって落ちるため、こまめな塗り直しは必要ですが、炎天下でのスポーツやレジャーでない限りSPF50を使う必要はないといえるでしょう。

PA (Protection Grade of UVA)

PAは肌を黒くするUVAへのアプローチで、UVAを保護するグレードを+の数で表します。

「+」の数が大きくなるほどUVA防止する効果が高くなります。

具体的な+の数によってどれくらいの力で保護されるのかは明確には現時点ではわかっていないものの、数が増えるほどUVAの防止効果が高いことを表しています。

また常に行われている研究により長い時間を経てシワやたるみなど肌へ影響することが発覚した結果、+が1つ増えて最大「++++」になりました。

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吸収剤と散乱剤が日焼け止めの要!?

日焼け止めに入っているものは大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2つがあります。それぞれ言葉のとおりですが、もうちょっと詳しく見ていきましょう。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収する役割があり、紫外線のエネルギーを別のエネルギーに変換させて肌に浸透することから防いでくれます。

代表的な成分としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン-3。

よく伸びて塗りやすく透明性が高いため白く浮かないというメリットがあり。

ですが肌が弱く敏感な人が紫外線吸収剤を塗ると、肌にチクチクとした刺激・赤みや湿疹が出るなどの影響、まれにアレルギーを引き起こす可能性があることがわかっています。

そのため紫外線吸収剤を含まない、この後に説明する紫外線散乱剤のみを使用した日焼け止めを使いましょう。

紫外線散乱剤

ノンケミカル処方紫外線吸収剤フリーと記載されていることが多い紫外線散乱剤。

紫外線を跳ね返して(散乱)肌に寄せ付けない役割があるので、肌への刺激が少ないのが特徴です。代表的な成分としては酸化亜鉛や酸化チタン。

刺激が少ないので肌が弱くて敏感な人は、紫外線散乱剤だけを使用した日焼け止が断然オススメ。

ですが、デメリットとしては肌なじみが悪くベタベタする点と、白い粉末を使用しているので肌に塗ったときに白く浮きやすいこと。

肌なじみを少しでも良くすることに重視にすると、SPFが高いものには入れづらいらしいので難しいものですね……。

 

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日焼け止めは洗顔だけでは落ちない?

より効果が見込めるSPF40〜50・PA++++など高い値の日焼け止めや、汗・水・涙で落ちにくい耐水性に優れるウォータープルーフタイプの日焼け止めは、石けんだけでは落ちないって知っていましたか?

 

石けんだけじゃダメ…?

 

これらは肌にしっかりと密着するため、クレンジングを使って落とさないと顔や体に日焼け止めが残っている状態なんです。

わかりにくいかもしれませんが実は顔にファンデーションをつけたままと同じなので、きちんと落とさないと毛穴が詰まってニキビなどの肌荒れの原因に。

クレンジングをした後も泡でなでるようにぬるま湯でやさしくしっかりすすいで、肌へのダメージを少なくするケアが大切になります。

 

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まとめ

今回は「日焼け止め」を詳しく見てきました。

紫外線の種類(UVA・UVB)や日焼け止めの成分など聞きなれないワードが多いですが、ちょっと知っておくと肌への負担が少ない日焼け止めを選べると思います。

 

普段使いであれば石けんだけで洗い流せるものがベストですね。

SPAが高い分だけ肌への刺激が大きいので、シチュエーションに合わせて日焼け止めを選んでいきましょう。

 

 

 

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