ダイエットの落とし穴!? カロリーから考える間食  

 

 

 

とある女性2人が電車内でダイエットについてこんな話をしていました。

 

Aさん
仕事の合間にグミを食べていたけど、ダイエットしたいからプロテインバーに変えたの。

Bさん
え、スゴイ!本当にダイエットだね。味はどう?

 

 

Aさん
これ、たんぱく質15gとれてチョコ味で美味しいの。

Bさん
それ最強。ダイエットできるね!私もプロテインバーにしようかな。

 

耳をジャンボにして聞いていた私のなかでいくつも疑問が浮かびましたが、正直一番コレを聞きたい……!

 

グミからプロテインバーに変えただけで、どうしてダイエットにつながるの?

 

あの時に質問していたらどんな答えが返ってきたでしょう。もしあなただったらどのように答えますか?

このようにダイエットや筋肉アップのイメージが強いプロテインバーですが、実はプロテインバーを食べるはじめてから太った!という声もあるんです。

その理由はカロリーや栄養バランスを見ていけばちょっとわかると思います。

 

 

 

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大事なのはカロリーよりも何を食べているか

長い前置きが長くなりましたが、ダイエットするときはまず摂取カロリーを減らす努力をする人が多いと思います。

では総カロリーが同じであれば、何を食べても良いのでしょうか。


たとえばご飯とみそ汁・鮭の塩焼き・ゆで卵・納豆の和定食セット豚骨ラーメンは両方ともだいたい600Kcalですが、どちらがダイエットに効果があるのかは一目瞭然ですよね?

 


といって結論づけても仕方ないので(笑)、和定食セットは魚・卵・納豆にたんぱく質が豊富な一方、豚骨ラーメンは麺である炭水化物と脂がたっぷり入ったこってりしたスープが主役。

 


和定食セットには肌や髪の毛をはじめとする体を作っているあらゆるものに関わるたんぱく質がたくさん入っているのも理由の一つですが、今回着目するのはたんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)のバランスです。

 

 

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カロリーの考え方と理想のPFCバランス

まずカロリーの前提はこちら。

1Kcalは水1リットルの温度を1℃上げるために必要なエネルギー。

カロリーの計算方法については、1gあたりに発生するエネルギーの三大栄養素であるたんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)がかかわってきます。

 

たんぱく質……4Kcal
脂質……9Kcal
炭水化物……4Kcal

 

たんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)のバランス、頭文字をとってPFCバランスを意識することが大切です。

2020年厚生労働省から発表された「日本人の食事摂取基準」ではたんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%が理想となっていますが、私は幅があると混乱するので(笑)たんぱく質15%、脂質25%、炭水化物60%とざっくり覚えました。

 

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グミとプロテインバーを比べてみた

ちなみに余計な話ですが私が疑問に感じたグミとプロテインバーの話について、わかりやすく実際に存在する商品で考えてみました。

独断と偏見で「meiji 果汁グミ ぶどう」と「森永 inバープロテイン ベイクドチョコ」をチョイス。

 

果汁グミ ぶどう
 inバープロテイン ベイクドチョコ
エネルギー 167Kcal 211Kcal
たんぱく質 3.2g 15.9g
脂質 0g 11.0g
炭水化物 38.6g 13.0g

 

グミ1袋すべてを一度に食べてしまう人は稀だと思いますが、プロテインバーは途中でストップすることは少なく多分1本食べるでしょう。

いや仮にグミを1袋食べるとしても、プロテインバーの方が高カロリーってちょっと意外でビックリしませんか?


この理由は1gあたり9Kcalのエネルギーが必要な脂質の量!

プロテインバーに含まれる脂質が10g以上に対してグミはゼロ。もちろんグミはほとんどが炭水化物でできているものの脂質は入っていないんです。

ダイエットに効果的と思ってプロテインバーを食べ始めても、実はカロリーは高くなっているし脂質も多いし、1日トータルで考えるとPFCバランスが悪くなってしまう可能性があるかも…?

 

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まとめ

今回は人様が話していた間食をグミからプロテインバーに変えて、ダイエットができるのか?という疑問から、カロリーについて簡単に見てきました。

1gあたり炭水化物とたんぱく質は4Kcal・脂質は9Kcal、そして3つのバランスを考えながら食事をすることがダイエットへの近道!

ダイエットや健康のためと思って取り組んだことが知らず知らずのうちにバランスを崩していないか?と頭の片隅において、毎日無理せずおいしく食べて理想的な体を目指しましょう。

 

 

 

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