小さい頃、髪の毛のケアといえばシャンプーとリンスがセットでしたが、年を重ねて20代に突入するといつのまにかシャンプーとトリートメントの組み合わせになっていたように思います。
あれ?リンスはどこへ?どうして知らない間にトリートメントに変わってしまったの?って思ったのはきっと私だけじゃないはず(笑)
いつまでもツヤツヤのキレイな髪の毛でいたいですよね。そのためにはシャンプーで洗った後に使うアイテム、リンス・コンディショナー・トリートメントのどれを選ぶかは意外と大切なんです。
知らずに髪が受けているダメージ
ヘアカラー、パーマ、縮毛矯正は髪の毛へのダメージが大きいイメージがありますが、実は日々何気なく過ごしている間にも紫外線やアイロン、ドライヤーの熱などによっても影響を受けています。
またストレスフルな現代社会の中で生きていく間に、あなたが感じている以上のストレスを受けてしまっている可能性もゼロではありません。
ストレスによって自律神経のバランスが乱れるために、交感神経がはたらき常に緊張状態になります。緊張状態が続くと、血管が収縮したままなので血の巡りが悪くなる原因に。
その結果、頭皮や髪の毛へ充分な血液や栄養が届かなくなり、ツヤを失いパサパサとなって抜け毛や白髪になるという悪循環に陥ってしまうのです。
ヘアケアで出てくる「キューティクル」って?
髪のケアで必ずと言ってもいいくらい出てくるワードの「キューティクル」について、簡単に説明します。
・(爪の)甘皮
・クチクラ(外皮の外側にある層)
*参照:ロングマン英和辞典
ケラチンタンパクというたんぱく質で髪の毛は主に作られており、キューティクルは一番外にある組織。(ちなみに外から順にキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの組織があります。)
本来少しの摩擦でも傷つきやすい髪の毛ですが、キューティクルのおかげで髪の毛全体を保護してキレイに見えるのです。
枝毛はキューティクルが縦に裂けた状態、切れ毛は横に裂けた状態のことを指します。
リンス
英語のリンスは以下のとおり“洗う・すすぐ”という意味がありますが、ヘア商品のリンスは髪の表面を保護してコーティングする役割をもちます。
・(髪の毛など)をさっと洗う、すすぐ
・(汚れや石けんなど)を洗い落とす、すすぎ落とす
*参照:ロングマン英和辞典
髪を濡らした後の無防備状態であるキューティクルに対して、油分でコーティングし髪からの水分が蒸発しないようにします。
髪の表面をなめらかに整えてすべりを良くすることで、キューティクルの痛みとパサつき予防に。
多くは表面を保護する成分だけを含んでいますが、最近ではトリートメントと同じく髪の内部へと浸透して髪のダメージを補修する効果を合わせもつリンスも売っています。
リンスは髪の表面を保護してなめらかにする
コンディショナー
実は英語のconditionerリンス・コンディショナー・トリートメントすべてを表すワードで、細かい表現は日本特有なんです。
コンディショナーはリンスと同じく髪の表面をなめらかに整えてくれる役割をもち、髪のすべりを良くしてキューティクルのダメージとパサつきを予防します。
・(毛髪用の)コンディショナー
・(衣類の)柔軟剤……fabric conditionerと書く場合もあります。
*参照:ロングマン英和辞典
リンスとの違いは髪の表面を保護・コーティングに合わせて、少しだけ内部に浸透して保湿する成分も含まれていること。
コンディショナーは髪の表面をなめらかにする+少しうるおいを与える
トリートメント
トリートメントは内部に成分を浸透させて、髪が受けたダメージを内側からケア・補修し、髪の質感や状態を整えるもの。
英語のtreatmentは以下のとおり“治療”という意味であり、私たちが一般的に使っているトリートメントはダメージをケアするという意味を込めた日本で生まれた単語。
・(病気やケガなどの)治療・手当て
・(病気やケガなどの)治療法
*参照:ロングマン英和辞典
いわゆる和製英語なのでネイティブには伝わりません。先ほども書きましたが、英語で伝えたい場合はコンディショナー(conditioner)と言いましょう。
トリートメントのほとんどはリンス・コンディショナー効果も含んでいるため、シャンプー+トリートメントだけで充分ダメージを受けた髪の毛の修復が期待できます。
お風呂で使う洗い流すタイプ、お風呂上がりや朝に使える洗い流さないタイプがあるのも特徴的。
髪の内部に栄養を押し込むために毛束にギュギュッと入れ込むようなイメージで使ってくださいね。
トリートメントは内側からダメージを補修し質感を整える
まとめ
今回はシャンプーの後に使うリンス・コンディショナー・トリートメントの違いについて見てきました。
3つに共通して押さえておきたいポイントは、頭皮や地肌には付けない!
仮に充分に洗い落とせず肌に残ってしまうと、毛穴詰まりの原因になり頭皮トラブルやニオイにつながる可能性があるので注意しましょう。コツは髪の中間から毛先に向かって付けるイメージを持つことです。
細かく使い分ける場合は役割を踏まえると、まず髪の内側を補修してその後に外側からフタして保護するという流れが理想的なので、以下の順番がオススメ。
シャンプー → トリートメント → コンディショナー → リンス
あなたの髪の状態を考えて、リンス・コンディショナー・トリートメントのどれが良いか選んでみてはいかがでしょうか。